左から大河内さま、岸本さま、岡嶋さま
株式会社 大広様について
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大阪・東京に本社を構える博報堂DYホールディングス傘下の広告会社。
Deep Dialogue デザイン=深層対話に基づくマーケティングデザイン&クリエイティブデザインで「顧客価値」を創造し、長く愛され続けるブランドづくりを支援している。
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今回お話を伺った方のお名前・ご所属
- 株式会社 大広 未来共創本部 未来共創局 インキュベーションセンター ディレクター 岸本 尚実さま
- 株式会社 大広 ソリューションデザイン本部 ストラテジックプランニング局 第4グループ 部長 岡嶋 瞳さま
- 株式会社 大広 人財戦略局労務企画部 大河内 春香さま
広告会社として多様なクライアントの課題と向き合う株式会社 大広(以下、大広)。同社が近年力を入れているのが、社員一人ひとりのWell-beingを尊重した職場環境づくりです。中でも注力しているのが、女性活躍やDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進。そんな中、ライフステージの選択を支えるツールとしてBeLiebeが提供する「EggU」(エッグ 卵子数検査キット・専門家とのオンラインカウンセリング)の導入を決めました。
今回はEggU利用の背景や社内での反響、そして今後の展望について、大広社内の誰もが心おきなく活躍する職場づくりプロジェクト「COCOプロジェクト」の岸本さん、岡嶋さん、大河内さんにお話を伺いました。
DE&I推進の取り組み
大広では約10年前から現場社員有志による女性活躍推進プロジェクトをスタート。制度や環境の整備は進んだものの、「整っている」ことと「活用される」ことの間にはギャップがあると語るのは、COCOプロジェクトのサブマネジャーを務める岸本さん。
「制度があるのはもちろんありがたいんですけど、実際に“どう使えばいいか分からない”って声をよく聞くんですよね。だからこそ、私たちは現場の当事者として、リアルな気持ちをベースに動いてきました」
制度づくりの裏側では、人事部門と現場メンバーの“温度差”や“スピード感”の違いに悩むことも。それでもCOCOプロジェクトでは「とりあえずやってみる」精神を大切に、子ども会社参観日などの取り組みも実現してきました。
EggUとの出会いは、抜け落ちていた支援への気づき
EggUの導入に至ったきっかけは、岸本さん自身の気づきと社員からのリアルな声が重なったことでした。
「過去にブライダルチェックを受けた話をしたら、後輩から“どこで受けたんですか?”って次々に聞かれて。“あ、これって実はみんな困ってることなんだ”って気づいたんです。そのタイミングでEggUを知って、検査も簡単で、自分のからだを知るきっかけになるって思いました」
EggU利用者を募集したところ、定員10名の枠に対して40名近い応募があったそう。「こんなに関心があったんだ」と驚くと同時に、「みんなが“自分ごと”として感じていたテーマだったんだ」と実感したそうです。
「私たちって、育児や介護みたいに“今まさに”必要なことには手厚くサポートしてきたんです。でも、まだ妊娠してない人や独身の方への支援って、あんまり手をつけられてなくて。EggUはその“ぽっかり空いてた部分”にすごくフィットしたんですよね」
社員から寄せられた、“自分に向き合う時間”の声
EggUを利用した社員からは、以下のような声が寄せられました。
「自分のからだのこと、ちゃんと考える時間が持てた」
「キャリアを考える視点が増えた」
「専門家に聞いてもらえて少し心が軽くなった」
「病院であんなに時間をかけてアドバイスしてくれることは少ない」
岡嶋さんはこう語ります。
「結婚とか妊娠とかって、“個人のこと”ってされがちだけど、仕事との両立で悩んだり迷ったりするのって、実はすごく多くて。EggUみたいなサービスが、“会社として向き合ってくれる”っていう安心感をくれるんですよね。私自身、こういうサービスがあることで、誰かと一緒に考えられるって気持ちになりました」
導入後のアンケートでも、「継続してほしい」「もっと多くの人に届けたい」といった声が多数あがりました。
“話せる空気”があることの安心感
「EggUがあることで、“こういうこと話してもいいんだ”って思える空気が生まれました」と話すのは、大河内さん。
「誰かに相談したり、経験を聞いたり。そうやって“ひとりじゃない”と思えることが、実は一番心強いんですよね」
働き方だけでなく、生き方にも寄り添う会社でありたい——そんな想いが、EggUの導入を通じて少しずつ形になり始めています。
”生き方”に寄り添う会社であるために
「働き方」だけでなく、「生き方」にも寄り添う会社でありたい—— そう語る3名の言葉からは、制度の整備以上に「一人に寄り添う姿勢」の大切さが伝わってきます。
「EggUのようなツールがあることで、“ちょっと聞いてみようかな”っていう空気ができるんですよね。センシティブな話題でも、誰かに相談できたり、“それ私も!”って言ってもらえるだけで、すごく救われる。そういう優しい風土をつくることが、これからの会社にとって本当に大事なんじゃないかなって思います」(大河内さん)
EggUの導入は、単なる“制度”ではありません。センシティブなテーマを、一人で抱え込まずに誰かと一緒に悩んだり、話したりすることを“あたりまえ”にしていく。その空気を育むことに、BeLiebeは寄り添っていきます。
「社内に、ちょっと相談できる人がいる」「自分だけじゃない」と感じられること。そんな小さな安心が、誰かの“次の一歩”につながっていくのだと思います。