📝ライター EggUカウンセラー みーやん
二人目の子どもが欲しいなと思った時、大きな悩みの一つが妊娠や職場復帰のタイミングではないでしょうか?
一人目の出産からどのくらいの時期に妊活を始めたらいいのか?からだの状態や心の準備、サポート体制や、仕事への影響などなど考えることは山ほどありますよね。今日はそれらを考えるポイントを簡単にまとめて紹介したいと思います。
からだのことを考えたら 二人目の妊娠の時期はいつがベスト?
EggUのカウンセリングでも、よく質問として出てくるのがこの質問です。一人目出産後、安全に妊娠・出産を迎えるためにはホルモンや子宮の状態が回復している必要があります。WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、前回の出産から最低でも18ヵ月、理想は24ヵ月を空けることが推奨されています。*
とはいえ、子どもが複数欲しいカップルや、年齢を考えるとそう長く待っていられないと思う方もいらっしゃると思います。日本の多くの産婦人科では最低一年は妊娠期間を空けるよう説明しているそうです。ただし、一人目の出産の状況なども関係してくるので、婦人科にいつの時期が適切か相談することをお勧めします。
また、授乳中の女性の体では、プロラクチンホルモンの影響で月経や排卵が抑制され、妊娠が起こりにくい状況が作られます。出産を経験した後は、月経の再開時期に個人差があり、排卵の周期も不規則になるのが自然です。二人目の妊娠を検討する時期になっても月経が戻っていない場合は、医師に相談することが大切です。**
精神的な準備として考えておきたいことはなに?
また、二人目を授かるタイミングを考える時にはメンタル面も考慮しておきたいですね。パートナーはどう思っているのか?二人目を授かったら仕事の負担はどうなのか?家事や育児の分担はどのようにしていったらお互いが無理なくできるのか?使えるサポートはどんなものがあるのか?金銭面で準備できることはどんなことがあるのか?などなどパートナーと考えておくとよいでしょう。
そして、自分、パートナーの心の準備ももちろんですが、一人目のお子さんの気持ちも大切ですね。上の子が赤ちゃんを迎えるにあたって、赤ちゃんができることで我慢させてしまわないだろうか?どのくらい年の差があいているといいのかな?上の子がお世話をしてくれる年齢まで待ったほうがいいのかな?それとも一緒に遊んでくれるよう年齢が近いほうがいいのかな?などなど・・・悩みどころは沢山ありますね。
それぞれ、家族としての考え方や一人目の性格・興味・関心・発達状況によっても変わってくるとは思いますが、共通して言えることは、私達にコントロールできることとできないことがあるということ。例えば二人目をすぐに妊娠できるかどうか、上の子が下の子にどのような対応をするかは私達がコントロールできることではないですよね。そのため、コントロールできないことにフォーカスをするのではなく、コントロールできることにフォーカスしましょう。例えば上の子への接し方を密なものしていく、二人目を考えていることについて上の子の年齢に合った説明をしておくなど、新しい赤ちゃんを迎えることがポジティブなことであることを伝えていくことはできます。
仕事への影響、復帰のタイミングはいつ?
さらに、二人目を考える上で、もう一つの悩みどころになってくるのが、もし仕事を続けていくのであれば、仕事との兼ね合いですね。一人目出産後、すでに仕事に復帰をしている場合は、いつの時期が二人目の妊娠に適しているのか悩むところです。産休・育休復帰をしてすぐにまた妊娠となったら周りに迷惑をかけてしまうのではないか?昇進の話が出ているけどいま妊娠したらそれはどうなるのか?昇進したらしたで、仕事の責任が増えてから妊娠・二人目出産となったらやっていけるのか?など、具体的に考えれば考えるほど尽きないのがこの手の悩みです。
また、まだ一人目出産後、仕事に復帰をしていないのであれば、仕事復帰してから二人目の妊活に入るか、思い切って二人目の妊活を始めて出産してから仕事復帰をするのかでは大きな違いがあります。
どちらにしても、自分の仕事への影響と復帰のタイミングはそれぞれのサポートシステムによって変わってくるでしょう。パートナーとがどの位家事・育児を分担できるのか、保育園や幼稚園、その他家族やベビーシッターなどのリソースは使えるのか、職場のシステムとして使えるものがあるのかも大きな分かれ道になってきます。
大切なのは、自分ひとりですべてをこなそうと思わないこと。まだまだ男性と女性の伝統的な役割分担の考え方が残っている中、自分自身が「家事・育児は私がやらなければ」と思っていると、家族が増え、責任が増えれば当然苦しくなってくる時があります。そのため、パートナーとよく話し合い、どんな支援を得ることができるのか、ここは分担できる、ここはできない・・・と役割分担をはっきりさせ、パートナーとチームとなって二人目を迎える準備をしていきましょう。
EggUのオンラインライフコーチングではこうしたお悩みも多くサポートしています。自分自身でつくりあげた「あたりまえ」や「こうすべき」を根本から見直し、優先順位・役割分担の明確化をすることによって、自分らしいライフプランをつくりあげていくお手伝いをします。是非気になる方はこちらのlinkから詳細を参照ください!
参考文献
*World Health Organization . Report of a WHO Technical Consultation on Birth Spacing. Geneva: WHO; pp. 17-18. 2005. Available at: http://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/69855/WHO_RHR_07.1_eng.pdf
**日本産科婦人科学会「産後の避妊法」https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/MEMBERS/TANPA/H13/010813.htm
📝ライター EggUカウンセラー みーやん
オーストラリアでも看護資格を取得後、30代後半で結婚、妊活、不妊、妊娠、出産を経験しキャリアとライフプランで悩む経験をした一人である。現在は看護師として働きながらEggUカウンセラーやキャリア・ライフコーチとしても活動中。