~仕事もプライベートも•••「欲張りかな」と感じているあなたに知ってほしいこと~
📝ライター EggUカウンセラー みーやん
いつものEggUのコラムは前向きでポジティブなものが多いですが、今回は少しドキッとするお話をさせてください。出産にまつわる「後悔」と、その先に思うことについて、40歳で妊娠し41歳で出産した私の経験をもとにあまり話されないそのリアルをお話していきたいと思います。

周りの話を聞いても、メディアや本を読んでも「妊娠・出産は若いうちにすべき」という言葉。もちろんこれは医学的な事実で、母体年齢による影響は確かにあります。
でも、高齢妊娠・出産になる理由はそれぞれで、自分ひとりでどうにかなる問題ではありません。パートナーとの関係、キャリア、環境、そして自分のからだの状態――様々な要因が複雑に絡み合っています。だからこそ、一概に「早く子どもを作るべき」とは言えないと私は思うのです。
私自身、37歳で第一子、41歳で第二子を出産しました。二度の高齢出産です。20代30代は自分のやりたいこと、夢を優先しました。その選択自体に後悔はありません。
では、何に後悔を感じているのか――
41歳出産、唯一の後悔ー
愛おしくてたまらないわが子たちと過ごせる時間が短いということ。第二子を妊娠中、ふと思ったんです。「この子が無事生まれて、小学校にはいるころ私は47歳・・・成人を迎えるころには61歳になっている!」と。
今現在、4か月の乳児の育児の真っ只中、母乳をあげながら寝てしまうわが子を見ながら「私にはあとどのくらいこの子に手をかけてあげられる時間がのこっているんだろう」と思ってしまうのです。
どこかのコラムで読んだことがあります。
“You only have 18 summers with your kids—make them count!”
「自分の子どもと過ごせる夏は18回しかないー大切にしなさい」という言葉。
子どもが巣立っていくのは本当に早いもので、18歳で家を出て自立する子も多いこの世の中。実際、私も18歳で親元を離れ、看護学校の寮生活を始めました。
でも実際はもっと早い。14歳くらいになると、夏休みといっても部活や友達との時間が優先され、親子でキャンプや旅行に行く機会はどんどん減っていく。つまり、「18回の夏」どころか、もっと短いということ……。ということは、子どもが生まれたその日から私たちの時間のカウントダウンは始まっているんですよね。
そんなことを考えると、本当にこの一瞬一瞬を大事に大事にしていかなければと思います。
もちろん、「親」としての関わりは18歳で終わることではなく、生きている間子どもは一生「子ども」であり、「親」としてかかわり続けたいと思います。
人生100年時代という言葉がある通り、今は60歳と言えどもまだまだ元気ですし、子どもと過ごす時間は沢山あるのではとも思います。でも、実際の年齢を考えていくと、娘が30歳のとき、私は71歳。もし娘が今の私と同じ41歳になるころには、私は82歳です。
そのとき、本当に元気で孫のお世話ができるだろうか?もしかしたら、介護される側になっているかもしれない……。そう考えると、元気に子どもと過ごせる時間には、確実に限りがあるのだと実感します。

今の自分だからできること
とはいえ、20代30代で自分のしたい事、目標、自分らしいキャリア形成ができたからこそ今、子どもに伝えられることや育児に生かされていることは沢山あります。
例えば経済的・精神的余裕というのはまさに20代の自分にはきっとなかったことだと思います。20代、30代でキャリアをしっかり積み重ねてきたからこそ今の職場での地位があり、自分に合った働き方を貫ける自信も得られたと思います。そういった「在り方」は子どもが成長していくうえで見せていきたい――ロールモデルでありたいと私は思います。
そういった今の自分だからできること、高齢出産した自分だから見せられる世界もあると思います。
「あきらめない選択」をするために今できること
41歳という年で第二子を産み、育てていくこと・・・それは今の私にしかできないことがありつつも、受け止めなければいけない現実・乗り越えなければならない難関もたくさんあるということ。
だからこそ、今20代30代にいる女性に伝えたい事があります。それは「自分の選択肢をしっかり理解し、選んでいく、知恵をつけていくこと」。
「妊娠適齢期に子どもを授かりたいからキャリアはあきらめる」
 「仕事が大好き。キャリアアップしたいから子どもはあきらめる」
そんな「どちらかを選んだら、どちらかをあきらめる」という方程式を、覆すことができる。あきらめない選択ができる準備があることを知ってほしいのです。
具体的にできること:
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会社の福利厚生を調べ、上司や同僚とライフプランを話せる関係性を築く 
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キャリアと妊娠・出産は対立しあうものではなく、お互い平行して共存できる存在であるというマインドセットを持つ 
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定期的な婦人科検診やブライダルチェックをすることで、からだの変化を自分事化する 
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パートナーと将来について価値観や家族計画について早めに話し合う 
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卵子検査キットEggUでAMH検査・カウンセリングを受け、ライフプランを考える機会を作る 
EggUが気になるかたは、こちらのEggUとは?というコラムものぞいてみてください!
EggUは将来のために今の自分に目をむけたいという女性を応援しています。

「欲張り」ではない「あきらめない」ための選択
高齢妊娠・出産になることで起こる医学的なリスクや影響をきちんと理解したうえで、それぞれの選択をしていく。それはとても大切なことです。
だからこそ、20代後半〜30代前半の「今」が、実は一番大切な時期。「仕事も、プライベートも、妊娠・出産も全部手に入れたい」――その気持ちは欲張りなんかじゃありません。当然の権利です。
そのために必要なのは、正しい知識と早めのアクション。今、その大切な時期にいる皆さんに、私の経験が選択肢を広げるきっかけになればうれしいです。
まずは、EggUで自分のからだを知ることから始めませんか?
📝ライター EggUカウンセラー みーやん
オーストラリアでも看護資格を取得後、30代後半で結婚、妊活、不妊、妊娠、第一子出産、40代で第二子出産を経験しキャリアとライフプランで悩む経験をした一人である。現在は看護師として働きながらEggUカウンセラーやキャリア・ライフコーチとしても活動中。
 
             
              
             
              
            